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[2/17]【連載】日高央の「今さら聴けないルーツを掘る旅」 vol.26

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Vol.26 Theme : PUNX達が言った『ヒッピーはイーグルスでも聴いてろ!』でイメージダウンした人も多かったはず

日高央の「今さら聴けないルーツを掘る旅」バックナンバーはこちら

 

 70年代の巨星達の訃報が続く2016年初春……レミーボウイと来て、今度はアメリカンROCKの大御所、グレン・フライも遂に……とは言え80’s PUNK/NEW WAVE世代にとっては、ウェストコーストのいなたいROCKはある種の仮想敵だったので(サウンド、ファッション、生き様、全てが真逆なので)、俺がイーグルスをちゃんと聴くようになったのは大学生も後半の頃……先輩達は微妙に70年代に間に合ってるから「オールマンとかドゥービーとか判んねぇ奴ぁダメだ」とか言ってくるわけで……(笑)、俺も負けず嫌いなもんだから、頑張って「ディグりましたよ! 」とか言って背伸びして話を合わすわけで……(笑) というわけで今回は私見イーグルス記をば。

 スタートは70年代の歌姫リンダ・ロンシュタットのバックBAND。フォーク・グループの紅一点としてデビューした彼女は、その後イーグルス全員と関係を持ったとか、ミック・ジャガーと浮名を流したとか、様々なロック伝説を作った稀代のヤリマ……悪女。超面白ぇ……いや、興味深い逸話が沢山あるので、いつかまた単独で掘り下げたい。

 ともかくバックバンドとして集まったメンツが意気投合し、新たなバンドをスタートさせるという、非常に爽やかなスタートがPUNK少年的には気に食わなかったんだけど(笑)、後で知ったイイ話として、当時グレン・フライが住んでたアパートの別の部屋から弾き語りが聴こえてきて、あまりにも良かったので声をかけたところ、それがデビュー前のジャクソン・ブラウンで、彼がその曲をイーグルスに提供した事によって生まれたのが、1stシングルにして最初のヒット「Take It Easy」。その気前の良さや、伝説のニコにも楽曲提供してたりするし、何より繊細で若干ポリティカルな曲を書くジャクソン・ブラウンは、PUNXでも好きな人が多いはず。

 さて順風満帆なスタートを切ったイーグルスは、続く2ndで今やスタンダードとしておなじみ「Desperado」を早くも完成。しかしこれが結果的にイーグルスを<バラードが得意BAND>として認知させる事になり、ハードROCKやPUNK好きから敬遠される原因となっていく……その反省から次作『On The Border』からはROCK色を強める事に。代表曲「Already Gone」や表題曲「On The Border」「James Dean」辺りは、それまでのフォーク、カントリー、ブルーズ色を残しつつも、全員がメインVo.を取れる強みを活かしたコーラスワークでPOPな仕上がりに。続く『One of These Nights』でも表題曲を始めハードかつファンキーな曲を増やすが、ドン・ヘンリーとグレン・フライの2人で独裁的にバンドを仕切り始めてしまったため、バンジョーやマンドリンもこなした創設メンバーのバーニー・レドンが脱退してしまう。この辺はストーンズがブライアン・ジョーンズを失った顛末に似てる気がする……そして、その後どんどんビッグになる展開まで似てる!

 さぁもっとROCKしたるで! と意気込んだイーグルスは、POPなハードROCKをやっていたジェイムズ・ギャングから、新ギタリストとしてジョー・ウォルシュ(大好き! イーグルス本体より好き)を招聘。テクニカルさとユーモアを持ったジョーの加入は、バンドに飛躍的な向上をもたらし、遂に大名作『ホテル・カリフォルニア』を完成。表題曲「Hotel California」はもちろん、ジョーに引っ張られた「Life In The Fast Lane」や「Victim Of Love」等で、前作からの課題であったハードさを完全に獲得。でもジョー本人は超ロッカバラッドな「Pretty Maids All In A Row」を歌っちゃったり……やっぱジョー・ウォルシュ最高!

 しかし成功と共に巨大になり過ぎたイーグルスは、ドン・ヘンリーとグレン・フライの中心メンバーvs残りのメンバーみたいな対立が深まり、結果アルバム『Long Run』リリース後に解散。元メンバー同士の仲の悪さは俺も絶賛経験中なので(苦笑)、しょうがねえよ人間だものとしか言いようがないが、その後1994年にイーグルスは再結成。なんだ仲直り出来たんじゃんと思ってたら、コンスタントに発表した新譜『Hell Freezes Over』と『Long Road Out Of Eden』もバカ売れしたためか、また仲が悪くなって(笑)、メンバーのドン・フェルダーが解雇され裁判沙汰にまで発展……なんだ全然仲直りしてねーじゃん!(笑) な結果に。

 あれ? 今回グレン・フライのイイ話が全然出てこなかったけど(ゴメン)、80年代のソロ期は「The Heat Is On」「You Belong To The City」はじめ数々のヒット曲を残し、そもそもイーグルスでもメインのソングライターだっただけに、ハンパない才能の持ち主なのは間違いない……そもそもグレンがジャクソン・ブラウンと出会ってなければ「Take It Easy」も生まれなかったわけで、彼がアメリカンROCKに残した足跡はとてつもなく大きいはず……この機会に、俺のこのちょっと斜めった視点で? イーグルスに触れてみるのもオススメだよ。とにかく名曲、良曲多し!

 

名曲の数々を収録のベスト盤(試聴可)!

The Studio Albums 1972-1979

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ハイレゾ

 

イーグルス 配信一覧はこちらから(ハイレゾも複数タイトル配信中!)

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【日高央 プロフィール】

ひだか・とおる:1968年生まれ、千葉県出身。1997年BEAT CRUSADERSとして活動開始。2004年、メジャーレーベルに移籍。シングル「HIT IN THE USA」がアニメ『BECK』のオープニングテーマに起用されたことをきっかけにヒット。2010年に解散。ソロやMONOBRIGHTへの参加を経て、2012年12月にTHE STARBEMSを結成。2014年11月に2ndアルバム『Vanishing City』をリリースした。

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