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[12/25]【連載陣編】mora readings presents 2015[ジャンルレス]ベスト3!!!

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今年初めより、「読む音楽」をコンセプトに様々なインタビュー・連載を掲載してきた「mora readings」。その始まりの一年間を締めくくるべく、連載陣からジャンルレスに「2015年マイベスト3」を選んでいただきました。「2015年、これが心を打った!」と思うものを(時には音楽にかぎらず)大いに語っていただいております。ぜひご一読ください。

 

>>スタッフ編はこちら

 


 

松尾潔(音楽プロデューサー)

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「2015 音楽の本ベスト3」

1. 『音楽談義』
[著]保坂和志・湯浅学

2. 『ミシェル・ルグラン自伝』
[著]ミシェル・ルグラン [共著]ステファン・ルルージュ[訳]髙橋明子[監修]濱田髙志

3. 『日本歌謡ポップス史 最後の証言』
[編著]中山久民

 

3冊には順位はつけられません。買った順、読んだ順です。ここでは『音楽談義』についてお話しさせていただきますね。

2014年の暮れ、オープンしたばかりの紀伊國屋書店の西武渋谷店を冷やかしで覗いたのですが、そのとき新刊コーナーで目について購入したのが『音楽談義』。とはいえ年明けに読んだので2015年の本とした次第。

1956年生まれの小説家・保坂和志さんと、1957年生まれの音楽評論家・湯浅学さんの対談集です。1968年生まれのぼくは、洋楽好きで理屈っぽいイトコの兄さんたちの気のおけない会話を横で聞いているような、そんな親しみを感じながら読み進めました。

湯浅学さんとは、ぼくがまだ学生ライターだった90年代初頭に何度か呑んだ記憶があります。『bmr(ブラック・ミュージック・リヴュー)』誌のライター新年会で一緒に鍋をつついたっけ。音楽にかぎらず博覧強記の御仁ですが、なによりも彼の文体にはシビれっぱなしでした。ぼくくらいの世代のサブカルチャーの書き手で、彼の影響を受けている人は結構多いと思いますよ。根本敬さんたちとの「幻の名盤解放同盟」での活動も印象深いですね。近年お書きになった小説も読んでいますが、湯浅節としか呼べないグルーブを感じます。

いっぽう、不勉強ながら保坂和志さんの小説はほとんど読んだことがないのです。ただ彼のエッセイにはいくつか触れていて、ある時期の洋楽ロックに精通されていることは知っていました。

この本は音楽談義と銘打ってはいるものの、かつて若者と呼ばれたオトナふたりの青春回想記のような側面もありますね。もちろん文学についての言及もあって読みどころは多いですが、ぼくに刺さったパンチラインとして以下引用しましょう。

保坂:なぜAKBのファンはあんなにでかい顔をしているのよ? ファンというより評論家とか社会学者とか、AKBが好きだとでかい顔でいうじゃない?
湯浅:メインなカルチャーだからじゃない? それは昔から変わらない。

湯浅さんの言葉はいつの時代でも秀逸なアフォリズムたり得ることを痛感。

 

【プロフィール】

1968 年生まれ。福岡県出身。
音楽プロデューサー/作詞家/作曲家

早稲田大学在学中にR&B/HIPHOPを主な対象として執筆を開始。アメリカやイギリスでの豊富な現地取材をベースとした評論活動、多数のラジオ・TV出演を重ね、若くしてその存在を認められる。久保田利伸との交流をきっかけに90年代半ばから音楽制作に携わり、SPEED、MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。その後プロデュースした平井堅、CHEMISTRYにミリオンセラーをもたらして彼らをスターダムに押し上げた。また東方神起、Kといった韓国人アーティストの日本デビューに関わり、K-POP市場拡大の原動力となる。

その他、プロデューサー、ソングライターとしてEXILE、JUJU、由紀さおり、三代目J Soul Brothersなど数多くのアーティストの楽曲制作に携わる。シングルおよび収録アルバムの累計セールス枚数は3000万枚を超す。 2008年、EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲・プロデュース)で第50回日本レコード大賞「大賞」を、2011年、JUJU「この夜を止めてよ」(作詞・プロデュース)で第53回日本レコード大賞「優秀作品賞」を受賞。 NHK-FM の人気番組『松尾潔のメロウな夜』は放送6年目をかぞえる。

近著に『松尾潔のメロウな日々』『松尾潔のメロウな季節』(スペースシャワーブックス)。

 


 

牧野良幸(イラストレーター)

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「2015年ハイレゾベスト3」

1位 J.S. Bach: Das Wohltemperierte Clavier
アンドラーシュ・シフ

自分の中ではグールドと並ぶバッハの本命、シフのECM録音 『平均率クラヴィーア曲集 第1巻&第2巻』がハイレゾでリリースは嬉しかった。ずっと聴いていられる。ほかに『パルティータ」『ゴールドベルグ変奏曲』も出た。

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2位 The 70's Collection
トッド・ラングレン

マニアックだからハイレゾでは出ないと思っていた、トッド・ラングレンの70年代のアルバムが一挙にハイレゾ化された。『Something/Anything?』は、部屋のステレオ・システムではなく、ハイレゾ・ウォークマンでヘッドフォンで聴くのが好み。

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3位 Tug Of War
ポール・マッカートニー

今年はやっぱりポールかな。前半は来日して武道館公演、後半はこのアルバムのニュー・ミックス版がハイレゾで出た。前からいいアルバムとは思っていたけど、ハイレゾで聴くと、まるで今年発表になった新作のように好きになれた。

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【プロフィール】

1958年 愛知県岡崎市生まれ。1980関西大学社会学部卒業。 大学卒業後、81年に上京。銅版画、石版画の制作と平行して、イラストレーション、レコード・ジャケット、絵本の仕事をおこなっている。
近年は音楽エッセイを雑誌に連載するようになり、今までの音楽遍歴を綴った『僕の音盤青春記1971-1976』『同1977-1981』『オーディオ小僧の食いのこし』などを出版している。

 


 

日高央(ミュージシャン/音楽プロデューサー)

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「ザ・スターベムズ的LIVEベスト3」

① 6/19(金) Day Believe Dreamer Vol.1
渋谷eggman 初の自主企画+Ba.の潤が正式メンバーになって演奏やバンド感が一気にタイトになった嬉しい一夜。いつも呼んで貰ってばかりだったHawaiian6を呼べたのも嬉しかった。

② 11/14(土)〜11/15(日) CLICK OR TREAT 2015
下北沢Shelter2デイズ 無料配信+会場限定シングルのレコ発ということに加え、ファイナルにKEMURIを呼んだり、初のワンマンをしたりと、初物尽くしで全部が印象深いツアー。いくつになっても初挑戦は良い。やんないでガタガタ言うより全然良い。

③ 12/22(火) Day Believe Dreamer Vol.2 新宿redcloth
Gt.西くんのホームに初参戦ってことと、年に自主企画を2本も打つのも初の試みで印象深し。朋友のFrontier BackyardとASPARAGUSも大盛り上がりで、その余波でウチもモッシュ・ダイブの嵐。理想的なLIVEに近付けた夜。このノリを全国に持ってくのが2016年の抱負。よろしく。

 

【プロフィール】

1968年生まれ、千葉県出身。1997年BEAT CRUSADERSとして活動開始。2004年、メジャーレーベルに移籍。シングル「HIT IN THE USA」がアニメ『BECK』のオープニングテーマに起用されたことをきっかけにヒット。2010年に解散。ソロやMONOBRIGHTへの参加を経て、2012年12月にTHE STARBEMSを結成。2014年11月に2ndアルバム『Vanishing City』をリリースした。

 


 

佐藤純之介(音楽制作プロデューサー)

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「2015年 アニメベスト3」

1. おそ松さん

2. 終物語

3. 食戟のソーマ

アニメ音楽の制作プロデューサーという職業柄、自分が携わっていなくとも、 放送中のアニメには大抵目を通しておりますが、その中でも特に印象に残ったのがこの3作品。1位の『おそ松さん』ではED主題歌、3位の『食戟のソーマ』では劇伴のお手伝いさせていただいておりますが、 その事を除いて1視聴者として毎週放送を特に楽しみにしていたのがこの3つのアニメです。

 

1. おそ松さん
第1話冒頭からマシンガンの様に乱射される圧倒的なギャグとパロディの応酬に30分がわずか5分程に感じてしまう程の衝撃を受けた。原作『おそ松くん』では没個性化することで物語を綴っていた六つ子達は21世紀に強烈な個性を得て暴れる様は 爽快感すら感じ、矛盾の数々も「これでいいのだ」の精神でフラグ回収してしまう強引さに脱帽。今の時代に必要なのは「失敗を恐れない強引さ」なのかもしれない。

2. 終物語
化物語から続くシリーズの続編。主人公阿良々木暦(CV.神谷浩史)による明快且つ早口で複雑な用語を含んだ文学的なセリフ回しは一言も聞き漏らさないでいようとするユーザーを無意識のうちにどっぷりと物語の世界観に引き込んでしまう。未来派やロシア構成主義、コラージュを意識したような特殊なアニメ演出、魅力的でエロティシズムに溢れる女性キャラクター達に翻弄される主人公の描写……。これはアニメというよりは、耽美なアート作品ではないだろうか。作品の続きが早く知りたい。来年公開の劇場版作品が非常に楽しみである。

3. 食戟のソーマ
原作漫画に忠実に物語が進行している、つまり”ネタバレ"している状況にも関わらず、人物描写や演出のおかげで毎週ワクワクしながら見ることが出来た。コミックスで読んだ時の印象のまま生き生きと表現されているし、何より主人公たちが作る料理が非常に美味しそうに見える、非常に優秀な「飯テロ」アニメであった。連載している週間少年ジャンプのテーマである「友情」「努力」「勝利」を忠実に演出、手に汗握る展開が多く、大人でも楽しめた。是非2クール目を作って欲しい作品。

 

佐藤さんが制作に携わった『おそ松さん』ED主題歌

SIX SAME FACES ~今夜は最高!!!!!!~

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