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[10/6]mora factoryおすすめアーティスト紹介!「Shiho Rainbow」その3

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 Shiho Rainbow「Color Talk」から今回は2曲目に収録されている「ハート 裸」をご紹介したいと思います。一番最初のコラムでは先行無料配信されている「虹の世界」、前回が1曲目「Color Talk」でしたが、今後は曲順毎にご紹介させて頂こうと思っています。今はCDの時代ではなく、様々な曲がランダムに聴ける時代ですが、「アルバムの曲順」って、実はアーティスト、スタッフも凄く考えてるんです。そういったところもちょっと考えながら聴いて頂けると、よりShiho Rainbowの世界観に入り込めると思います。

 今回はプロデューサーである津田直士さんのアレンジワークを中心に聴いてみましょう。イントロのピアノに絡むアナログシンセのフレーズ、そのあたたかい音色にかかるディレイ(エコー)やリバーブ(残響)が非常に印象的です。津田さんは元々キーボーディストですので、ピアノは他の曲でも効果的に使用されています。津田さんアレンジの基本というところでしょうか。歌が始る部分ではピアノとキックだけになります。キックというのはドラムのバスドラムの事です。TVでドラムの人を見ると、正面一番下に大きな円形の太鼓が配置されてますよね?あれがバスドラムと言い、足で操作するのでキックと呼ばれます。最近の曲でよく「4つ打ち」という言葉を聞いた事があると思います。JPOPの多くは4分の4拍子で作られていますが、一小節に4分音符が4つあるという意味で、その4分音符毎にキックが持続的に曲の中で使用されているのを総称して「4つ打ち」と言われてます。簡単に言うと「トン、トン、トン、トン」というリズムです。この曲もピアノのバックに「トン、トン」が入っています。よく聴いてみて下さい。ちょっと大きめで太鼓で空洞の中が響いてるような音に聴こえますね。言葉で表すと「トン」より「ぼん」って感じでしょうか。曲が進み「素直に~」の部分から今度はスネアと呼ばれる太鼓が入ってきます。これは2拍、4拍目です。簡単に言いますと、口でドラムを真似する時に「ドン、ぱーん、ドン、ぱーん」の「ドン」がキックで「ぱーん」がスネアです。なのでドラムの基本の音なのですが、ここでのスネアの音はミックスの音量自体も小さく、非常に控え目な音色です。「ぱーん」という印象ではありません。「一人~」から曲のコードのルート音をオクターブで強調した力強いピアノが入ってきて、サビに向かってグっと盛り上がってきます。ピアノの低音が強調されるので、先程のキックがちょっと控え目になります。「自信がない~」からサビですが、よく聴いてみて下さい。前半に出て来たキックとスネアの音が、全然違う力強い音色になっています。スネアの音量も大きいです。まさに「ドン、ぱーん、ドン、ぱーん」って感じです。サビが終わってShiho Rainbowの「ハート 裸」の語りが入り、イントロと同じシンセのフレーズが繰り返されます。そこまでは「ドン、ぱーん」が続きますが、Aメロの歌「コンプレックス~」が始ると、また最初の「ぼん」というキックに戻ります。サビが終わり間奏のShiho Rainbowの語りが始るとキックがなくなります。そして後半に向けまた現れます。

 如何でしょうか?「四つ打ち」と呼ばれる音楽を多数耳にされているかと思いますが、このように1曲の中で歌詞の世界観やメロディーの進行によってドラムの音が変化しています。普通のロックバンドですと、ドラムの人は基本一つのドラムセットで演奏しますので、曲中で劇的にドラムの音色が変化する事はあまりないですが、所謂「打ち込み」と言われるパソコンを使用して制作される音楽にはこういう手法がとられる事があります。使用されているキック、スネアも本物のドラムの音ではなく、シンセサイザーで作ったものや、生音を加工したり、また複数の音を混ぜて音色を作ったりしています。Shiho Rainbowの音楽が、ただパワフルだけでなく繊細な感じを受けるのは、彼女の性格や詞の世界観を理解し、それを最大限に生かし、今回の説明の様に工夫した津田さんのアレンジによるところも大きいのです。ちょっと細かい話になってしまいましたが、時にはこんな風に音楽の細部まで注意して聴いてみると、また新しい発見や感動に出会えるかもしれません。

 

シングル「虹の世界」
ハイレゾ[無料]

 

アルバム「Color Talk」
通常音源 / ハイレゾ

 

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コメント(2)


わかりやすい解説、ありがとうございます。
Shiho Rainbowの世界観、津田さんの音楽、
とても魅力的で、今回の解説でより理解が深まりました。



わかりやすい解説、ありがとうございます。
Shiho Rainbowの世界観、津田さんの音楽、
とても魅力的で、今回の解説でより理解が深まりました。



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