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[8/28]【新連載】「佐藤純之介のアニソン天国(パラダイス)」 第一回

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Side A:アニソンとハイレゾの密接な関係

 みなさんこんにちわ。アニメや声優さんの音楽制作に携わってます佐藤純之介と申します。ご縁ありましてmoraで連載を始めることとなりました。よろしくお願い致します!

 第一回目は僕が音楽制作に関わっているアニソンの話を中心に、今話題のハイレゾ音源についてお話出来ればと思います。アニソンというと、皆さんどういうイメージをお持ちでしょうか? 最近ではJ-POPより凝っている、クオリティが高いと言われている一方でオタク向けで近づきがたい、音がごちゃごちゃしている、というネガティブな印象もあるかと思います。音楽制作の現場から見ると、実際のノウハウや手法はJ-POPや他のジャンルとなんら変わらず、リスナーの想い入れによって印象が変わっただけだと考えております。好きな曲だと何度でも聴けるけど、一度聴いて興味のない曲は二度と聴きませんよね? 客観的な評価に関係なく、リスナーそれぞれの趣味嗜好で良くも悪くも聴こえているだけでは無いでしょうか?

 アニソンが他のジャンルとは差別化され評価される理由、それは音だけでは語れません。1番大きな要因は「作品とのシンクロ感」だと考えてます。アニメ視聴者とアニメ制作者が同じ1クール12話のストーリーを共有し、密度の濃い意思疎通をすることで刺さる作品を作っているからです。一番わかり易いのが「歌詞」。綿密に作られたシナリオの上で性格や表情を設定されたキャラクター達、そしてそのキャラクターを演じる声優さんの性格までをキャプチャーして世界観とメッセージを創作し歌詞にする。より多くの共感を得るために大きなメッセージを掲げるJ-POPに対し、「このキャラクターの第**話のあのシーンのこの時の気持ち!」をピンポイントで表現することでその作品をより深く理解してもらう、聴く度にそのシーンを想い出す、キャラクターに感情移入する……。そんなニッチを極めた結果が今のアニソンブームの礎になっていると僕は考えています。

 次にハイレゾとアニソンの相性について語る上でもう一つ欠かせないアイテムがあります。それはイヤホン&ヘッドホンです。家族の前、クラスメイトの前では聴きづらい、という要因もあるかと思いますが(汗)、実はこのイヤホン&ヘッドホンでのリスニングが非常にアニソンとの相性が良いのです。テンポが早く音数が多いアニソンはいわゆる大型高級オーディオだと構造上、高音と低音によって耳に届くまでの音のスピードに差異が生じリズム隊と歌、上モノの音がチグハグに聴こえてしまいもっさりした印象になります。ジャズやクラッシックだと音のアタックやテンポが遅い分気にならず、その差異すら豊かで包み込むような膨らみに聴こえるのですが……。イヤホン&ヘッドホンだと耳までの距離が近いのでBPMが200前後の高速曲でも、大勢で歌っている曲でも制作者の意図したバランスに近い状態で聴けます。さらにハイレゾ音源となると、より高い解像度を感じることが出来るようになり情報量の多い楽曲の中から声優さんの歌の息遣いまで感じることが出来ます。アニソン+ハイレゾ+イヤホン&ヘッドホンというのはまさに三種の神器、今後のアニソンハイレゾ配信の普及が、楽曲に込められた歌詞や表情を感じ取っていただき、より作品を好きになっていただけるキッカケになると嬉しいです。

 と言うわけで第一回目、いかがでしたでしょうか? 少し硬すぎたかも……。僕自身、音楽がとにかく好きで一日中音楽に触れていたい性格でして、アニソンの世界に入った時は「SFもファンタジーも学園物も!毎回新しい世界感の音楽が作れるなんて!」と感動したのを今でも覚えています。聴いて頂ける人が少しでも幸せな気分になる音楽を作ることはもちろん、CD、ハイレゾ等増え続ける配信フォーマットに対応しつつ、それぞれでベストを尽くした音源をこれからもリリースしていければと思います。ではまた!

 

今日のアニソンハイレゾ!

μ's「僕らのLIVE 君とのLIFE」

μ’sの1stシングル!先日まで、CD用に作成した24bit/48kHzのマスターをハイレゾ音源として配信していましたが、2015年8月26日よりミックスダウンから新たに作り直した「HD REBUILD MASTER」として24bit/96kHzで再配信スタートしました!アニソンハイレゾが始まってからの約2年、ハイレゾを取り囲む状況が大きく変わり、ユーザーのリスニング環境も揃ってきた昨今、最新の機材と今のクオリティで改めてユーザーが望む音を作りたい衝動に駆られこの企画を提案し制作いたしました。まだ幼い印象も残るμ’sの歌声はハイレゾ版ラブライブ!シリーズの入門用としてもオススメです!

ハイレゾで購入

 

 

Side B:音楽ガジェット紹介!

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Bispa Phonoka+

フォノカチャン!(・8・)でお馴染みのポータブル真空管アンプです。ポータブルオーディオプレーヤーと組み合わせて使います。完成品では売ってないパーツセットで自分で作らないといけない一品……。真空管と聞いてイメージするような音ではなく、非常にノイズも少なくキレのある音。

 


 

佐藤純之介 プロフィール

株式会社アイウィル音楽制作プロデューサー。 1975年大阪生まれ。YMOに憧れ90年代後期よりテレビや演劇の音楽制作の仕事を始め、2001年に上京。レコーディングエンジニアとしてJ-POPの制作に参加した後に、2006年アニソンレーベル、株式会社ランティスに入社、2011年ランティスの音楽制作部が独立した株式会社アイウィルに転籍。現在はプロデューサー、ディレクター、エンジニアとしてアニソンを中心に音楽制作に携わる。

 


 

佐藤純之介×クラムボン・ミトのスペシャル対談も!「違いのわかるハイレゾ放談

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佐藤さんがディレクターとして携わるμ’sの楽曲はこちらから!「みんなで叶える物語 ラブライブ!特集

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