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2015年1月アーカイブ

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kioon20141111.jpgキューンミュージックとmoraが送る「ハイレゾに耳キュン♪ キューンミュージック、ハイレゾ配信キャンペーン」の最終ラインナップが決定いたしましたsign03
 
最終ラインナップは、待望のハイレゾ化となる「スーパーカー」の名盤2枚sign03
配信日は1/21(水)予定です!お楽しみに!
 
 
●1月21日配信 第四弾ラインナップ
『HIGHVISION』(2002年リリース)
「Strobolights」、「YUMEGIWA LAST BOY」、「AOHARU YOUTH」を含む4thアルバム。
 

 

『ANSWER』(2004年リリース)
「RECREATION」、「BGM」、「LAST SCENE」、「WONDER WORD」を含む5thアルバム。

 
 
 
 
アーティストからのハイレゾ配信に向けた第二弾コメントはコチラnote
 砂原良徳
 
a2009sunahara_main.jpg

どの作品も基本的には音が良くなっていますが、特に新しい作品はそれが顕著です。
ハイレゾの扱いに関してはまだまだ不便な部分も多いですが、なんとか定着してほしいと思っています。

 

砂原良徳

 

 住岡梨奈

 

asumioka_watchword-A(小).jpg

正直聴くまでは、ハイレゾの違いが自分にわかるのかがわからなかった。

けれど曲によって変わる変わらないはあるものの、良く聴こえたことには間違い無いと思っている。
それは耳が楽しいということ。音の聴きこえやすさだったり、広がりを感じられて耳に優しかった。
というのが感想です。聴き比べも楽しいと思います。

住岡梨奈

 

 シナリオアート

aシナリオアートA写.jpg

集中して音楽を聴くって楽しい。
音楽に全神経を集中してひたすら聴く。
しばらく聴いていると、情景が浮かんでくる。
そして少しずつその世界へ吸い込まれていくようにトリップ。
恍惚の中ふわふわ~と宇宙へ行ったり、地球の裏側でオーロラをみたり。
ハイレゾだったらね、その音世界に吸い込まれて帰ってこれないかもしれないや。
‥なんてのは大袈裟かもしれないけど
音楽を作る人間としては、音楽によって伝えられる世界が深まるのは嬉しい事です。
緻密で繊細な音楽を作っているので、ハイレゾ配信は願ったり叶ったり!!

 

ハヤシコウスケ(シナリオアート)

flair12月17日配信 第三弾ラインナップflair
 
 
note night walking

note Tokyomelancholy
-トウキョウメランコリー-

nightwalking.jpg Tokyomelancholy.jpg

 

 

 砂原良徳

note liminal

note subliminal
※キャンペーン対象外商品です。

liminal.jpg subliminal.jpg
note 「WORKS '95-'05」
    (Disc1 Hi-Res ver.)
note No Boys, No Cry
Original Sound Track
Produced by Yoshinori Sunahara
「WORKS '95-'05」(Disc1 Hi-Res ver.).jpg No Boys, No Cry Original Sound Track Produced by Yoshinori Sunahara.jpg

 

 住岡梨奈

 notewatchworld
watchword.jpg

 

 

 PUSHIM

 noteIt's A DRAMA
It's A DRAMA.jpg

 

flair11月26日配信 第二弾ラインナップflair
 
 
 noteFLOW ANIME BEST
flow.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 noteCocoon
Cocoon.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 noteDOPPEL
DOPPEL.jpg
 
 
 
 
 
 noteピコレクション”BEST+4”
ピコレクション.jpg
 
 
 
 
 
note 狼惑星 note ジェットジェネレーション
狼惑星.jpg ジェットジェネレーション.jpg
 
 
 
 
 
 note家宝 ~THE BEST OF HOME MADE 家族~
家宝~THE BEST OF HOME MADE 家族~.jpg
 
 
 
アーティストからのハイレゾ配信に向けたコメントはコチラnote
 
 後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
 
web-AKG350.jpgハイレゾ音源の普及には大賛成です。
Blu-rayで映画を観るのと同じ方向の技術革新だから、肩肘張らずに多くのリスナーが良い音で聴いてくれたら、僕らミュージシャンは幸せです。
それから願わくは、僕たちミュージシャンにとってと言うよりは、リスナーフレンドリーな向きで運営していって欲しいです。
 
後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
 

 
セイジ(ギターウルフ)
 
GFA写.JPG
 
ハイレゾ化により、更なる流星ノイズが君の目の前に広がる!
 
セイジ(ギターウルフ)
 
 
 
 光村龍哉(NICO Touches the Walls)
 
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僕らバンドマンが年がら年中考えてること。
それは、音楽を通して、どれだけリスナーとの距離を縮められるか、だと思います。
そのために歌の歌い方ひとつ、楽器の弾き方ひとつ、もの凄く繊細な部分まで拘ります。
 
ハイレゾ音源は、そんな拘りを余すことなく再生してくれるので、
僕らとリスナーの距離を今まで以上に近づけてくれたんだなと感じました。
どれだけ近づけてくれたかって言うと、、、、
 
「ようこそ、僕らのレコーディングスタジオへ。」
 
決して言い過ぎなんて思っちゃいません。

光村龍哉(NICO Touches the Walls)
 
 
 
 
 ハヤシ(POLYSICS)
 
POLYSICS-A-Photo[ACTION!!!]350.jpg
バンドの音と電子音がとてもイキイキしている!!!
 
特にドラムはすぐそこで叩いているかの様なリアルさで、細かい鳴りやニュアンスの違いまでクリアに聴こえてくるのはさすがハイレゾ!
 
さらに電子音のはじけっぷりもスゴイ!
バンドに負けないくらいのハイテンションで暴走しモジュレーションするアナログシンセの存在感はさらにシャープで過激!
 
CDや圧縮された音源では味わうことができない「体感する聴こえない音」がリアルな臨場感を生み、同じ音源でも全く違う音の聴こえ方に衝撃を受けること間違いなし!!!

ハヤシ(POLYSICS)
 
 
 
以下がキャンペーンの応募詳細となりますflair
奮ってご応募くださいconfident
 
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「ハイレゾに耳キュン♪キューンミュージック、ハイレゾ配信キャンペーン」
▼応募受付期間:
2014年10月22日~2015年1月31日
 
▼プレゼント商品
ソニー製 ハイレゾ対応ヘッドホン「MDR-10RC」ホワイト
 
▼当選者数
30名様
 
▼応募方法
対象ダウンロードタイトル(アルバム/ミニアルバム)をまとめて購入し、対象タイトルの商品ページ内にあるバナーよりご応募ください。
 
▼当選者発表
当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
賞品の発送は応募締切日より約2~3週間後を予定しています。
 
【購入特典】応募はこちらから_PKGページ.jpg
 
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sun象タイトル一覧sun
 
 
 
 
gos-Asha0811_promo.jpg
 
 
 
 
 
 
denki_25th_Asha_RGB.jpg
note J-POP note YELLOW note 20
0003417801.200.jpg 0003417789.200.jpg 0003417910.200.jpg
note 人間と動物 note 25 note 電気グルーヴの
ゴールデンヒッツ
~Due To Contract
0003417864.200.jpg 0003417814.200.jpg 0003417833.200.jpg
 
 
 
 
 
 
FOLKS_2014_Summer_A-photo_[Main]_small.jpg
 
 
 
 
 
 
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note ex Negoto
ねごと_ex-Negoto.jpg


 

 
配信中のおすすめタイトルsign03 こちらはキャンペーン対象商品外です。
 
 
 note7 -seven-
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Chatmonchy_2P-[fix].jpg
 
 
note 「こころとあたま/いたちごっこ」
チャットJK.jpg
 

 

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1月17日(土)にshibuya eggmanにてアザヤイタ、ファーストミニアルバム「人は愛を唄う」リリース記念イベントが開催されます!
 
mora factoryで無料音源を配信するなど、
レコメンドアーティストのリリースイベントとなります!
是非会場に足を運んでください!
 
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アザヤイタ ファーストミニアルバム
「人は愛を唄う」リリース記念イベント 「渋谷は愛を唄う」


日時:2015.01.17 [Sat]
開場 : 18:00/ 開演 : 18:30
場所:shibuya eggman

[出演アーティスト]
アザヤイタ / Halo at 四畳半 / オトドケモノ /  LAMP IN TERREN

前売 : ¥2,500/ 当日 : ¥3,000/ DRINK :¥500

チケット予約はこちら!
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GABIGABIレーベル第6弾!! 知る人ぞ知る平成のロックスター ダイナマイト☆ナオキがミニアルバム『オッパイさわりたいぜベイベー』5曲入りをmoraのために制作し、満を持して遂に登場sign03

一度観たら聴いたら忘れられないそのキャラクターで、世の中の変わり者好きロックファンを常にうならしてきた彼だが、今回はその個性をいかんなく発揮しているアルバムに仕上がったsign03

JLフッカーを彷彿させるフィンガーピッキングギターでたたみかけるタイトル曲はもちろん涙無しには聴けない感動ソング『ししゃも母さん』。
さらには今まではラジオでしか聴けなかった
CMソング『ズバブーン』の完全版、前人未到の弾き語り歌劇『フォークミュージカル』sign03

そして間違いなくこれは2015年のお年玉だろう名曲『痴漢撲滅キャンペーンング』(無料配信)まで、ダイナマイト☆ナオキファンは勿論、知らない人にも絶対聴いて欲しいサウンドがここに降臨sign03

ハイレゾでナオキの息遣いを体感して欲しいぜsign03

 

【プロフィール】
ダイナマイト☆ナオキ(本名:同じ)

ブルースミュージックに多大な影響を受ける。
『1人だから出来ない』のではなく、『1人じゃないと出来ない』ライブパフォーマンスで都内を中心にかなりブイブイ言わせている。

最近ではFMラジオCMのタイアップソング『ズバブーン』や、世界初、フォークギター1本で繰り広げられる『フォークミュージカル』が大好評。

平成のロックスター、永遠の39歳、おばあちゃん子

[ホームページ]

http://www.dynamitenaoki.com/

 

[1月のライブ予定]

1月21日(水) 下北沢CLUB Que

(ダイナマイト☆ナオキ企画)

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☆ 解説の前に・・・(曲を生む、ということ)
 
今日も「ENDLESS RAIN」が名曲である理由を解説していこうと思いますが、解説する前にひとつ、お伝えしておきたいことがあります。
これからご紹介するメロディーや和声の成り立ちは、解説を見ると、とても良く成り立っていることが分かると思いますが、実は作曲する時に、こういったことを考えながら作っているわけではない、というところが大事なんです。
 
もちろんこういった成り立ちを先に考えた上で曲を作ることも可能です。
しかし残念ながら、そのようにして作った曲は、この連載で取り上げるような名曲とはならないんですね。
 
僕は名曲を生み出すことのできる作曲家については、曲を「作る」のではなく、「生む」という表現をしています。
 
これは、頭で考えるのではなく「心の震えや感情をそのまま音楽にする」という行為が本当の作曲であり、それができる人にしか名曲を生むことはできないから、と僕は考えています。
多くの人が聴いた時、名曲が心にすうーっと滑らかに届いて感情を揺さぶるのは、そのためだと思います。心と心が交信しているような感じですね。
 
 
☆ Aメロからサビへの流れ
 
① Aメロ
 
前回ご紹介した、大きくて美しいメロディーが光るサビ。
このサビに向っていく、AメロとBメロがどうなっているか見てみましょう。
 
動画を見てもらえると分りますが、サビが「下のミから上のシ、ド、レ」という音域でメロディーが展開するのに対して、Aメロは「さらに下のソから下のミ」のあたりでメロディーが展開しています。
サビよりもかなり低い音域で展開することでサビとの違いが明確になっています。
 
あの、ドラマティックで圧倒的な美しさが輝くサビが引き立つような、静かで、穏やかで、優しい世界がAメロの持ち味です。
このAメロも含めて、すべてのメロディーがなめらかで美しいのが「ENDLESS RAIN」の特徴です。
 
和声進行もサビとの違いが明確です。
前回解説したようにサビは下降進行という和声進行ですが、こちらが1小節に2つずつ和音が変わっていくのに対して、Aメロでは基本的に1小節に1つずつ和音が変わっていく展開になっています。
 
また、さらに注意深く和声進行を見てみると、Cの次のコード(和音)Gが、G/C つまりコードのGに対してベース音(根音、ルート音ともいう、和音に対する唯一の低音)がCになっています。
 
これは実は Co Producerだった当時の僕が提案したものなんですが、C~Gとダイナミックにコードが動くのに対し、あえてベース音がC-Cと動かないことで、このAメロが持っている、静かで穏やかで優しい世界を表現できるからなんです。
 
理論的には『通奏低音』や『ペダルポイント』と呼ばれる技法です。
和声自体に透明感が増す、という効果も考えて、このコード進行を使いました。
(イントロの、C-G-F-G というコード進行も、ベース音はすべてC、これも通奏低音です)
 
余談ですが、この曲はストリングス(弦楽オーケストラ)による透明感のある和音(Cadd9)から始まります。
これも僕の提案でした。この「ENDLESS RAIN」という名曲がジャンルを超えてあらゆる人たちに届くように、曲の持つ美しい透明感がより伝わるための演出として、これらをプロデュース上、プラスしたわけです。ちょうどこの曲のプロモーションビデオで観ることのできる、雨の光や透明なグランドピアノのイメージですね。
 
さて、その『通奏低音』にはもう一つのねらいがありました。
それは、Aメロの、CーGという最初のコードの動きが、サビの最初のコードC-Em7/Bと同じ方向性を持っているので、ベース音がCのまま固定されていることで、サビの世界を際立たせるような効果も生まれます。
 
 
 
② Aメロの終わりからBメロへ
 
Aメロは、後半にメロディーが下の「ラ」から上の「ラ」まで突然上がり、変化した表情の流れでBメロに移っていきます。
この、Aメロの終わりでメロディーが高くなるようなところは、何気ないようですが、まさにこの曲が名曲である証であり、心をそのまま曲として表現できるYOSHIKIの素晴らしい才能の表れです。
ちょうどこの曲のハイライトである、サビのメロディーと同じで、『曲を、作るのではなく生んでいる』からこそ、存在できるメロディーです。
 
Bメロのコード進行は、「F- G- C- E7」と展開します。
 
前回お伝えした主要3和音の話を思い出して下さい。
Aメロもサビも、始まりの和音は、ホームのような感じのする「トニック」コード、「C」です。
しかしBメロの始まりの和音だけは、ちょっと横へ移動した感じの「サブドミナント」コード「F」であることが分ります。
 
これもYOSHIKIの心がそのように動いた結果なのでしょう。
そしてメロディーは「下のシからミ」という狭く近接した範囲の4つの音だけで構成されています。その結果、次に登場するサビのメロディーの大きな動きが、とても効果的に心に届きます。
 
このBメロの和声「F- G- C- E7」というコード進行では、「E7」が光ります。
 
キーがCの場合、同じメロディーを支えることのできるマイナー(短調)キーはAmですが、E7というのはAmキーにとって 「ドミナント」なので、いわばAmというキーの「顔」です。
しかも、メジャーキーであるCの基本的なメロディーは「ドレミファソラシド」なので、E7の特性音である「ソ♯」は、本来基本的なメロディーから外れているわけです。
 
そんなこともあって、厳密にいえば Amというキー(=同じメロディーを支えることができる位にCというキーと近いけれど、あくまでも短調、つまり暗い表情を持つキー)に、『一時的な転調』をしていることになります。
このような背景から、メジャーキーの際に、このE7のような和音の響きを聴くと、人はみな、とても切ない、哀しい気持ちになるのです。この「ENDLESS RAIN」は、曲全体がメジャーキーの世界で構築されているため、このE7の部分だけ、響きが特別に切なく哀しく、光るわけです。
 
 
 
☆ サビの後の展開部分
 
2番のサビのあと、新たな展開が広がります。
ここは典型的な転調が広がるメロディーを支えています。
 
Cのキーに対して、短三度上のE♭というキーになります。
 
この転調は心に広がりをもたらしてくれる転調です。短三度、つまり半音の3つ分、音が全て上にあがるため、気持ちも上へあがり、広がりを感じるのです。
(参考までに、このセクションでは、さらに広がりを持たせるために、コードがA♭- B♭- A♭- B♭と変化しているのに対して、ベース音はずっとA♭のままです。 B♭/ A♭というコードが、とても広がりを感じさせてくれる和音だからです。)
 
 
☆ YOSHIKIの才能が生んだ名曲
 
曲としてはその後、間奏であるギターソロへ移り、再び静かなAメロへ、そしてBメロを経てサビが何度か繰り返されて終わるのですが、その美しい流れはぜひ、実際の音源を聴きながら楽しんで頂ければと思います。
 
以上、ご覧頂いて分かるように、このようにていねいに見ていくと「ENDLESS RAIN」は名曲であることが必然であるかのように、名曲の理由がいくつもあります。
しかし最初に書いたように、今回ご紹介した内容の全てが、事前に考えられたわけでも準備されたわけでもなく、YOSHIKIの心の震えと感情からそのまま生みだされ、曲となったのです。
 
私がご紹介した内容は、すべて結果です。YOSHIKIの望むままに紡ぎ出されたものの中に、結果として名曲の理由にあたる要素がたくさんあったわけです。
そしてこの曲が多くの人の心を動かすということは、それだけこの曲の成り立ちが「素直」だということでしょう。
作為もなく計算もなく心のままに生み出されたものが、世界中の人にとって心地よいもので、かつ感動を呼ぶ。
 
それこそが名曲の条件なのかも知れません。
 
今回ご紹介したYOSHIKIは、昨年10月、X JAPANのMSG公演を成功させ、世界的なアーティストとして活動していますが、そこに至るまでの大きなきっかけとなったのが、この「ENDLESS RAIN」です。
そしてその才能ゆえに、その後もずっと数々の名曲を生み出し続けています。YOSHIKIが選ばれた才能の持ち主であることは、彼が20年以上変わらずに名曲を生み続けているという事実が証明しています。
分りやすい例として、最近の作品で「JADE」という曲がありますが、この「ENDLESS RAIN」のような名曲性と、今の世界的な活動を象徴するようなサウンド面でのクオリティーの高さが両立した、圧倒的な名曲です。
 
もし機会があれば、こちらの曲も聴いてみて下さい。
 
 
 
 
(つづく)
 


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【著者プロフィール】
 
津田直士 (作曲家 / 音楽プロデューサー)
 
小4の時 バッハの「小フーガ・ト短調」を聴き音楽に目覚め、中2でピアノを触っているうちに “ 音の謎 ” が解け て突然ピアノが弾けるようになり、作曲を始める。 大学在学中よりプロ・ミュージシャン活動を始め、'85年よ りSonyMusicのディレクターとしてX (現 X JAPAN)、大貫亜美(Puffy)を始め、数々のアーティストをプロデュ ース。
‘03年よりフリーの作曲家・プロデューサーとして活動。牧野由依(Epic/Sony) や臼澤みさき(TEICHIKU RECORDS) 、BLEACHのキャラソン、 ION化粧品のCM音楽など、多くの作品を手がける。 Xのメンバーと共にインディーズから東京ドームまでを駆け抜けた軌跡を描いた著書「すべての始まり」や、ドワンゴ公式ニコニコチャンネルのブロマガ連載などの執筆、Sony Musicによる音楽人育成講座フェス『ソニアカ』の講義など、文化的な活動も行う。
 
Twitter : @tsudanaoshi
ニコニコチャンネル:http://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi
 
 
moraで 津田直士の音楽を聴くことができます。
 
・プロデューサーとして作曲・編曲・ピアノを手がけた 
DSD専門自主レーベル"Onebitious Records" 『あなたの人生を映画に・・・』 
 
・プロデュースを手がける
mora Factory アーティストShiho Rainbow の『虹の世界』『Real』『星空』 
 
 
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津田直士「名曲の理由」バックナンバーはこちらから
 
 

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matsuo_blog.jpg

 

第2曲目:キリンジ「エイリアンズ」(2000)

 

 第1回目では昭和の歌謡曲を取りあげましたので、今回はメロウなJ-POPを。最初にご紹介したいのはキリンジの2000年発表のシングル「エイリアンズ」です。

 

 ところで「J-POP」というタームですが、この造語の発信源が1988年に開局した東京の FM局「J-WAVE」であることはご存じでしょうか。まあぼくの体感だと今のような使われかたが定着したのは90年代半ばですけど。とまれ、堀込高樹(69年生)と堀込泰行(72年生)の兄弟デュオとして96年に結成され、1998年にメジャーデビューしたキリンジをJ-POPアーティストと呼ぶことにいささかの躊躇もありません。

 キリンジを聴くたびに痛感するのは、彼らがすぐれた洋楽リスナーであり、文学や映画をふくむサブカルチャー全般に造詣が深いことです。初期の彼らが強烈に発していたサブカルっぽさ(ここでは「シニカル」や「アイロニカル」とほぼ同義)は、それがどれほど弟の泰行さんの美声披露の場になっていたとしても、お兄さんの高樹さんの個性に負うところが大きいように目に映りました。曲名のセンスひとつにしてもそこに現代アメリカ文学(あるいは村上春樹、青山南、柴田元幸といったその紹介者たち)からの影響を見出すのはきわめて自然なことでした。

 

 6枚目のシングル「エイリアンズ」の作詞と作曲をてがけるのは弟の泰行です。編曲をキリンジと共に手がけるのはこの曲のプロデューサーでもある冨田恵一さん。冨田ラボと改名される前のお仕事ですね。選び抜かれた音色とジャズの手法をふんだんに盛り込んだアンサンブルには全く隙がありません。

 ここで描かれる詞世界は純文学的と呼んで差しつかえないもの。「遙か空に旅客機(ボーイング)」「公団」「僻地」「バイパス」「誰かの不機嫌も寝静まる夜」といった歌詞から想像されるのは、東京近郊のありふれたベッドタウンのありふれた夜の情景です。主人公とその彼女は自分らしく生きることに不器用で、ままならなさを抱えたまま日々を過ごしている。

 既存の何物にもしっくり帰属しかねている若者たちの苦悩のありようを「エイリアンズ」と言いきる手際に文学の香りが漂いますが、それを圧倒的に美しいメロディと耽美的ともいえるメロウなサウンドにのせて唄っているのが肝。実際のところ、これだけの詞世界が構築できるのであれば作編曲の仕事が多少おろそかであったとしても「耳で楽しむ純文学」として一定の評価が得られたことでしょう。でも心あるミュージシャンにとっては屈辱的評価でしかない「ブンガク」に堕することなく、あくまでポップミュージックに昇華させたところにキリンジの音楽人としての矜持を強烈に感じます。彼らが同業者から高い評価を受けているのは当然かもしれません。

 恋人にむかってどこか自嘲的に「僕の短所をジョークにしても眉をひそめないで」と海容を乞う主人公を描くことで、キリンジは「自分らしさ」をこじらせたまま成人してしまった若者の甘えを肯定する姿勢をみせます。詞中における「甘え」を音楽としての「甘やかさ」に昇華させる手腕はメジャーデビュー3年目のこの時点で早くも完成の域に達しています。

 甘やかさはサビの「キミが好きだよ エイリアン」で頂点に達しますが、そんな際でも高樹(ん?泰行かな?)がニヒルな色合いで下ハモを唄うことを忘れない。ちょうどお汁粉にひとつまみの塩を加えるように。甘い調べを奏でるキリンジは、がしかし甘いだけではないのです。

 

 オリコン42位、また収録アルバム『3』も18位というキリンジ史上最高位(当時)を記録した「エイリアンズ」がキリンジの代表作であることに異論を唱えるひとはいません。ただ、同年同月に同じ冨田恵一さんプロデュースで世に出たMISIAの「Everything」が200万枚を超す破格のセールスだったことを考えれば、「エイリアンズ」の数字は正直かなり物足りないもの。この曲を偏愛していたぼくも、これが日本のマーケットの限界なのかと落胆を感じずにはいられませんでした。そりゃあ「Everything」がMISIA一世一代の名バラードであることは認めますし、主題歌となったドラマ「やまとなでしこ」の高視聴率は凄まじかったものですが。

 ところが、世に出て15年近く経ったいまでは「エイリアンズ」は結構な数のカバーを生み出しているではありませんか(なかでも秦基博バージョンは秀逸!)。そこにぼくはこの曲のタイムレスな底力をみるのでした。ああ、ちゃんと届いていたんだと。

 

 ちなみに2013年に泰行が脱退したキリンジは複数の新メンバーを加えたバンド編成で再出発、泰行はソロ活動を展開しています。

 

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今回ご紹介した楽曲「エイリアンズ」のご購入は以下から!

3/キリンジ

 

文中で紹介のあった「秦 基博」によるカバーは以下から!(ライブ音源)

アイ/秦 基博

 
 

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松尾 潔 プロフィール

1968 年生まれ。福岡県出身。
音楽プロデューサー/作詞家/作曲家

早稲田大学在学中にR&B/HIPHOPを主な対象として執筆を開始。アメリカやイギリスでの豊富な現地取材をベースとした評論活動、多数のラジオ・TV出演を重ね、若くしてその存在を認められる。久保田利伸との交流をきっかけに90年代半ばから音楽制作に携わり、SPEED、MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。その後プロデュースした平井堅、CHEMISTRYにミリオンセラーをもたらして彼らをスターダムに押し上げた。また東方神起、Kといった韓国人アーティストの日本デビューに関わり、K-POP市場拡大の原動力となる。

その他、プロデューサー、ソングライターとしてEXILE、JUJU、由紀さおり、三代目J Soul Brothersなど数多くのアーティストの楽曲制作に携わる。シングルおよび収録アルバムの累計セールス枚数は3000万枚を超す。
2008年、EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲・プロデュース)で第50回日本レコード大賞「大賞」を、2011年、JUJU「この夜を止めてよ」(作詞・プロデュース)で第53回日本レコード大賞「優秀作品賞」を受賞。
NHK-FM の人気番組『松尾潔のメロウな夜』は放送5年目をかぞえる。

近著に『松尾潔のメロウな日々』(スペースシャワーブックス)。

 
 
 
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「松尾潔のメロウな歌謡POP」バックナンバーはこちらから
 
 
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