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[9/28]【アイドルコラム連載第7回】中森明菜のミュージシャン起用法

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広末涼子さん主演のドラマの主題歌にも起用されている、

10周年を迎えたJUJUさんのシングル「ラストシーン」が好評です。

この曲を聞くと、打ち込みのリズム隊やベース、ストリングスアレンジこそ今っぽい感じですが、

往年の歌謡曲的なメロディーを彷彿させます。

歌詞もドラマの内容を意識してか、悲しい男女の別れの情景を歌っていますが、

女性の情念を感じさせるもの非常に歌謡曲的な印象を受けます。

そもそもそういうものを意識しているのか、

限定盤のカップリングには亀田誠治さん編曲で五輪真弓さん「恋人よ」のカバーが収録されています。

 

なぜこの話から始めたかと言うと、この曲、凄く中森明菜さんぽいなぁ~と思ったからです。

昔なら彼女が歌っていたかもしれません。

逆にJUJUさん「セカンド・ラブ」をカバーしたものを聴いてみたいな、と思ったり、

明菜さんがこの「ラストシーン」をカバーしたものを聴いてみたいと思ったりもしました。

カバーに関してはまた別の機会にお話しできればと思っています。

 

さて、松田聖子さんがアイドルとは無縁だったミュージシャンを起用したお話はさせて頂きましたが、

中森明菜さんも例外ではありません。

「スローモーション」「セカンド・ラブ」来生たかおさん作曲なのはお話ししましたが、

それ以降のシングルについて見ていきましょう。

 

「セカンド・ラブ」の次の楽曲「1/2の神話」の作曲は大沢誉志幸さんです。

この曲はバラードからまた「少女Aの、当時で言うツッパリ路線に戻ったロック調の曲です。

大沢誉志幸さん「そして僕は途方に暮れる」というカップ麺のCMの曲で一躍有名になりましたが、

この起用はそのヒットの前です。

その次のシングル「トワイライト ~夕暮れ便り~」では、また来生姉弟コンビに戻ります。

その次の「禁区」の作曲は細野晴臣さんでテクノ歌謡テイストの強い楽曲になっています。

作詞は「少女A「1/2の神話」と同様に売野雅勇さんですので、

歌の世界観は前2曲を踏襲したものになっています。

またカップリングの「雨のレクイエム」の作曲は玉置浩二さんです。

この時点で安全地帯はブレイクの前です。

このようにバラードとツッパリ路線的な全く対照的な曲を交互にリリースし

ファンを飽きさせないという手法も見事ですが、

起用するミュージシャンが数年後必ずブレイクするという、

これはもうスタッフに先見の明があったとしか言いようがありません。

 

細野さんこそ既に名声を得ていた方ですが、

こういう「次に来る」ミュージシャンをいち早く起用しヒットに結びつけているのは

双方にとっても非常にいい事だと思います。

ややもすれば、ネームバリューに頼って話題性からヒットを、というだけの起用になりがちで、

表題曲よりカップリングのほうがいい、なんてのも当時よくあった事です。

アイドルは自分で曲を作りませんので、こういうところは本当にスタッフのセンス次第だと思います。

逆に言えばアイドルが売れるか売れないかはスタッフの力が非常に大きいと言えます。

現在も既に飽和状態のアイドル市場ですが、ただ「カワイイ」だけの人なら沢山いると思います。

その中から頭一つ抜けるかどうかは、本人の努力も当然でしょうが、

スタッフのセンスや行動力が非常に大きな要因になっているのは間違いないでしょう。

 

話がそれましたが、次の曲「北ウイング」の作曲は林哲司さんです。

元々は自身もシンガーソングライターとしてデビューされていた方ですが、

当時は作家に専念されていたと思います。

意外に知られていないのですが、竹内まりやさんの最初のヒット曲と言っていい

「SEPTEMBER」は林さんの作曲編曲です。そして作詞は松本隆さんです。当時竹内まりやさんは、

まだちょっとアイドル的な売り出し方で、自分で作った曲はカップリングだったりしたのですが、

この曲のカップリング「涙のワンサイデッド・ラヴ」がご自身の作詞作曲で編曲が山下達郎さんです。

後にご夫婦になられるお二人が最初に一緒にした仕事がこの曲です。

林哲司さんはその後、杉山清貴&オメガトライブ

アイドルでは菊池桃子さんのヒットで一躍売れっ子作家になりました。

「セカンド・ラブ」で既にトップアイドルになっていた明菜さんですが、

この「北ウイング」で完全に絶対的なものになりました。

 

そして「サザン・ウインド」では玉置浩二さん「十戒 (1984)では

それこそアイドルとは無縁なフュージョン系ギタリスト高中正義さん

「飾りじゃないのよ涙は」は井上陽水さん、

「ミ・アモーレ」ではこれもラテン系フュージョンピアニストの松岡直也さんを起用しています。

ただ、松岡直也さんは実はそれ以前の歌謡曲も色々担当されていて、

例えば青春ドラマの主題歌としてあまりにも有名な、青い三角定規「太陽がくれた季節」

あのsus4の印象的なイントロは松岡さん編曲によるものなのです。

 

その後もSOLITUDEゴダイゴのタケカワユキユデさんを起用していますが、

また大ヒットとなったのはその次のシングルDEDESIRE ~情熱~」は、

多数の歌謡曲を世に送り出している鈴木キサブローさん作曲で、

作詞は山口百恵さんに多数提供している阿木燿子さんです。

つまり割とシンガーソングライター系の人に提供してもらった後に、

歌謡曲のゴールデンコンビに作ってもらった事になります。この曲のメロディーと、

それにバッチリはまったリフレインの歌詞、絶妙な編曲、

着物をアレンジした当時としては相当斬新な衣装に、それにあった振付、

これは今でもカラオケで真似する方が多いと思うのですが、とにかく全てがバッチリ当てはまり、

彼女の代表曲となりました。これはスタッフ力もそうですが、

この時点では明菜さん自身のプロデュース力も相当な影響力だったと思います。

 

鈴木キサブローさんはSKE48にも楽曲提供しており今でもご活躍です。

このように自身がアーティストになりたい、もしくは作家として曲を提供したい、

自分の曲を世に発表したい、という方は多いと思います。今はネットで様々な発表の場所がありますが、

それをヒットにまで結び付けるのは中々難しいことです。

そこでmoraがそういう方々を支援しよう!という試みがmora factoryとして始動します。

まだ準備段階ですが、興味のある方は是非、リンクの応募フォームから詳細情報をゲットして下さい。

寂しいニュースの多い近年の音楽業界ですが、

私たちと一緒にもう一度ミュージックシーンを盛り上げてみませんか?!

あなたの参加を心からお待ちしております!!

文:青山静馬

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